スマートフォン/スマートフォン活用術

モバイルバッテリー選びのコツ


多数あるバッテリーから使い方に合うものを選ぶ

スマートフォン利用者が増えたことで、大きくクローズアップされるようになったのが“バッテリー”です。スマートフォンは携帯電話よりも性能が向上しているのに加え、スマートフォン所有者がインターネットサービスやアプリを頻度に利用するようになったことから、「スマートフォンにしたらバッテリーが持たなくなった」という声を多く聞くようになりました。


それゆえスマートフォンを開発しているメーカー各社は、省電力技術の開発を進めたり、より容量の大きなバッテリーを搭載したりするなどして、バッテリー持続時間の向上につとめています。しかしそれでもなお、頻繁にスマートフォンを利用するユーザーにとっては、バッテリー消費がスマートフォン利用の悩みの種となっているのではないでしょうか。


そこで最近利用が急増しているのが、スマートフォンと一緒に持ち運んで利用できる、外付けのモバイルバッテリーです。外出先では電源を確保できないことも少なくありませんが、モバイルバッテリーを持ち歩いていれば、スマートフォンのバッテリーが少なくなった時にいつ、どこでも充電ができるからです。


とはいうものの、家電量販店にモバイルバッテリーを買いに行くと、最近では多種多様な種類のものが販売されていることから、どのバッテリーを選んだらよいか迷ってしまい、結局購入していない……という人も少なくないのではないでしょうか。そこでここでは、モバイルバッテリー選びで重要となる3つのポイントと、それぞれのポイントでお勧めしたいバッテリーを紹介していきます。

バッテリー選びの1つ目のポイント

利用シーンに見合った“容量”

 

モバイルバッテリー選びのポイントの1つは“容量”です。最近ではコンパクトなサイズのバッテリーも多く存在しますが、容量不足で満足できる量の充電ができなくては意味がありません。まずは何より、スマートフォンを必要なだけ充電できるバッテリー容量を備えていることが重要なのです。

 

基本的にバッテリーの容量はサイズに比例し、大きなサイズのバッテリーであれば、それだけ容量が大きく、スマートフォンをより多く充電できる場合が多いです。ですが当然ながら、サイズが大きくなれば持ち運びづらくなるというデメリットも生まれてくるので、バッテリー選びにはサイズと容量のバランスがポイントとなってくるでしょう。

 

そこでまずは、日常生活において、外出中にスマートフォンをどれくらい充電できれば足りるのかを考えてみることが重要です。例えば“スマートフォンを1回分フル充電したい”という場合は、それを超える容量のバッテリーを購入するのがよい、ということになります。

 

最近では“スマートフォンを1回フル充電できる”など、具体的な回数をうたったモバイルバッテリーが多く販売されています。ですがスマートフォン自体のバッテリー容量は機種によってかなり異なっており、一昔前の機種では1700mAh前後が主流でしたが、最近では2000mAhを超えるものも少なくなく、3000mAh以上のものも登場しています。ですので、購入前には自分のモバイルバッテリーの容量だけでなく、スマートフォンのバッテリー容量も確認しておく必要がある点には要注意です。

 

多少サイズや重量が大きくても、とにかくバッテリーの容量が欲しいという人には、大容量をうたうバッテリーをお勧めしたいところです。例としてソニーの「CP-F10LSAVP」 を上げると、70.4(w)×130.6(h)×16.5(d)mm・260gと、モバイルバッテリーとしてはサイズが大きいものの、スマートフォンを3~4回充電できる10000mAhの大容量バッテリーを備え、タブレット端末の充電も可能であるなどのパワフルさを誇っています。

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バッテリー選びの2つ目のポイント

持ち歩くスタイルに適した“サイズと重量”

 

次のポイントは“サイズと重量”です。モバイルバッテリーもスマートフォン同様、持ち歩いて利用する必要があることから、サイズや重量を考慮しなくてはなりません。適切なバッテリー容量を持つモデルの中から、持ち運びに適したサイズや重量のものを選びましょう。

 

スマートフォン人気でモバイルバッテリーの市場が活性化していることから、最近ではさまざまな形状のバッテリーが登場しており、コンパクトさをうたうものも多く存在します。携帯性を重視するならコンパクトなものを選ぶのがよいのですが、その際重要すべきは“どこに収納して持ち歩くか”です。

 

一口にコンパクトなバッテリーといっても、その形状は“小さいけれど厚みがある”“幅はあるけれど薄い”というように、まちまちなもの。それゆえ、例えばポケットに入れておくから厚み少ない方がよいという場合は、多少大きくても、薄さを重視したモデルを購入するのがよい、ということになります。

 

コンパクトで薄いモバイルバッテリーの1つとして、

ここでは日立マクセルの「mobile VOLTAGE MPC-R1700」を上げておきましょう。これは1700mAhと、最近のスマートフォンをフル充電するにはやや不足する容量ですが、“自宅に帰るまであと一歩バッテリーが足りない”“今日は帰りが遅いのでバッテリーが心配”などの用途であれば十分役立ちます。容量が少ない分、サイズと重量は43(w)×94(h)×10(d)mm・55gとコンパクトで、薄くポケットにも入れておける便利さを備えるほか、カラーも5色用意されており好みの色を選べるのも特徴です。

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バッテリー選びの3つ目のポイント

独自の“機能”に注目して最終的な決断を

 

そして3つ目のポイントが“機能”です。バッテリーなのですから、当然ながらスマートフォンを充電できることが重要なのですが、最近ではさまざまな付加機能を備えたバッテリーも多く存在します。どうしても1つに絞ることができない場合は、機能を重視してバッテリーを選ぶのも、1つの方法といえるでしょう。

 

充電の利便性を向上させる機能でいえば、充電までの待ち時間を少なくしたいユーザーの声に応え、急速充電ができるものが代表的です。また最近では、無接点充電の「Qi」に対応し、専用のパッドに置くだけで手軽にバッテリーの充電ができるなど、充電の利便性をうたったモデルも登場しています。

 

近頃関心が高まっている災害対策に向けた機能を備えたモバイルバッテリーも、いくつか存在します。代表的なものとしては、太陽電池で充電できるもの、手回しで発電できるものなど、電源が取れない場所でも充電できる仕組みを備えたものなどが上げられます。

 

その他にも、通常外付けのケーブルがバッテリーに内蔵されており、ケーブル不要で充電できるもの、スマートフォンの充電台として活用できるもの、懐中電灯代わりに使えるライトが搭載されているもの……など、多彩な機能を備えたものが存在します。好みの機能を備えたモバイルバッテリーを選んで活用するのがいいでしょう。

 

ここでは、そうした多機能モデルの中から、パナソニックの「QE-PL103」 を上げておきます。これは2900mAhの容量を備え、スマートフォンを約1回分充電できるバッテリーですが、先に触れた無接点充電の「Qi」に対応しており、Qi対応の充電パッドに置くだけで充電ができるのが特徴です。またUSBケーブルが内蔵されているので、別途ケーブルを用意することなく充電が可能なのも、ポイントといえます。

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