損しないモバイルバッテリーの選び方

モバイルバッテリーを買う前に知っておきたい8つのポイント


①バッテリー容量を知ろう

バッテリーの容量は最重要課題です。当然、知っておかなければなりません。バッテリーの容量とは仕様でいうところの出力電流のこと。出力電流はmAhという単位で示されています。Amazonなどでモバイルバッテリーを探してみると、その多くが商品名と一緒にバッテリー容量が表示されていますので仕様を確認しなくてもすぐに分かるはずです。

この出力電流の数値が多ければ多いほど充電できる回数は多くなります。ただし大容量になればなるほど、価格も高額、サイズは大きく、重さも増していきます。これポイントです。

まずは、自分のスマホの容量を確認し、購入するモバイルバッテリーを使って最大何回ぐらいスマホに充電できるのか(何回充電したいのか)を想定しておくべきでしょう。

ここで注意点がひとつ。モバイルバッテリーの出力電流は、表示されている数値の約60%しか使用できません(商品によっては40〜60%と言われています)。よって、モバイルバッテリーに必要とする容量を公式化すると…

必要な容量=スマホのバッテリー容量×充電したい回数÷60%

iPhoneで3回充電する場合の必要容量は以下のとおりです。

機種 3回充電に必要な容量
iPhone 6+ 14,575mAh
iPhone 6 9,050mAh
iPhone 5s 7,850mAh

大容量のモバイルバッテリーで人気があるのは以下の商品。

いずれも10,000mAh以上の大容量。というか今どき、これぐらいの容量は当たり前になっています。見た目はシンプル。モバイルバッテリーに斬新さを求める人は意外と少ないのかもしれません。実用性があれば十分なのでしょう。タブレットやノートPCユーザーならば、大容量モバイルバッテリーは必須アイテムのひとつです。


②コストパフォーマンスを考えよう

価格はやっぱり重要な購入ポイントです。Amazonのランキングトップ10 入りしているモバイルバッテリーの価格を調べてみると平均約3,400円(2014年10月時点)。この価格帯だと出力電流は10,000mAh以上のものがあり、iphone 6plusでなければどれも3回以上の充電が可能です。

人気のcheero Power Plus 10400mAh DANBOARD Version はどの店もだいたい3,800円前後。10400mAhでこの値段ですから、価格だけで言えば平均相場よりは若干高めです。

外出先でノートパソコンやタブレット端末をガンガン使って仕事をするような場合は、このクラス以上のモバイルバッテリーが必要かもしれませんが、スマホをあくまでも緊急用(1回充電)として充電することを目的とするならば2,000〜3,000mAhのもを購入すればOKなはず。この場合は約1,500〜2,000円が相場でしょう。


③サイズと重さを確かめよう

モバイルバッテリーは持ち運ぶものですから、なるべく軽いほうがありがたいですのです。でも実際に持ってみると結構ずっしりと重たく感じます。

Amazonのモバイルバッテリーランキング商品を調べると、バッテリーの重さは平均約340gぐらい。たとえばiPhone 6 の重さは129gですから、スマホ本体よりもモバイルバッテリーは重いと考えるのが普通です。軽量バッテリーは160〜170gぐらいが多く、この場合、バッテリー容量は3,500mAh前後です。いずれにしてもほとんどのモバイルバッテリーはスマホ本体より重いと認識しましょう。

ankerのAstro Mini 3200mAh  

ちなみに小型モバイルバッテリーで人気なのはanker社のAstro Mini 3,200mAh。ブルー、ピンク、シルバー、ゴールド、ブラックと、自分好みの色を選べるのがいい。ピンクなら、女性が持っていても違和感はない。モバイルバッテリーはあくまでも緊急用で1回充電できれば良いという人向き。



④デザインはどうなの

デザインは個々それぞれ価値観が違うので思うように選べばよいと思います。

デザインで人気を得ているのは、やはりダンボーバッテリー(cheero Power Plus 10400mAh DANBOARD Version マルチデバイス対応モバイルバッテリー)でしょう。

容量が小さいバージョンもあります。


⑤USBのポート数は

ポート数も確認しておくべきでしょう。10,000mAhクラスのものは大概USBポートは2つ以上はあるようです。タブレット端末やスマホの同時充電機能を必要とするならば、2つ以上のUSBポートは必須でしょう。家族のスマホを同時に充電したいなんて時には重要視すべきチェックポイントです。

また、ポートの位置も確認したい点。例えばケーブルを間違えて引っ張ってしまったときなど、ポートの位置が中央にあればコネクタ部分にかかる負荷が左右対称になりやすくなるためケーブルが安定して接触不良を起こしにくい利点もあります。まぁ、引っ張らなければいいんですけど…。


⑥ケーブルやポーチなどの付属品も見よう

ケーブルやポーチなどの付属品も気になるところです。スマホとバッテリーをつなぐケーブルは付属されていると助かりますが、そうでないものが多いようです。ポーチは人によるでしょうか?あれば助かると思います。


⑦安全性もやっぱり無視できない

安全性は無視できません。粗悪品モバイルバッテリーをつかむと出火や感電事故につながるものもあるため、いくら安くても怪しいメーカー品は購入しないほうが良いようです。


・PSEマークがあること

・過充電防止機能があること


この2点ぐらいは最後に確認したほうが身のためです。

PSEマークは必須として、過充電防止機能はかなり重要。モバイルバッテリーは大容量になるほど充電完了までの時間がかかります。なので、就寝前に充電をしておいて朝方チャージ完了する…というシーンが多くなるはずです。もしもモバイルバッテリー側に過充電防止機能が搭載されていないと、発熱、破裂、発火の原因につながります。


⑧モバイルバッテリーの対応OSを確認する

ここからはおまけ。スマホ側のOSバージョンによっては充電できないことがあります。iPhoneでいえば、iOS 8.0になった際に使えなくなったバッテリーもあるようです。念のため、AndroidやiOS の対応についても確認しておく必要があります。


まとめ

結局のところ、モバイルバッテリーの買い方で重要なのは、みんなが買っている商品だから失敗しないということではないようです。要は、自分がモバイルバッテリーに何を求めるか…でしょう。それを知ることが、失敗しない買い方だと言えるのではないでしょうか?